映画《蝉しぐれ》

藤沢周平原作の「蝉しぐれ」
日本の豊かな四季の移り変わりと
貧しくも気高く生きた人々を
圧倒的な映像美で表現した映画
余計な言葉を使わず
極限までそぎ落とされたシナリオ
初恋の幼なじみの窮地を救うために
愛する人を守るために
父の汚名をはらすために
男は孤独な戦いに挑んだ
死を前にした父に会いにゆく
お寺の長い石段
きつい坂道を汗だくになって押した
父の骸をのせた大八車
蝉時雨の中で交わした父との最後の言葉
蝉時雨の中で交わした幼なじみとの愛
美しい映画だった。清らかな映画だった。
文四郎(市川染五郎)の凛々しき袴姿、そして美しき殺陣。
文四郎を切なく見つめるふく(木村佳乃)の瞳も印象的だった。
ふく「文四郎さんのお子が私の子で、私の子どもが
文四郎さんのお子であるような道はなかった
のでしょうか」
文四郎「それが出来なかったことを、それがし、
生涯の悔いといたします。」
原作の世界をできるだけ忠実に描きたかったという黒土三男監督。
NHKドラマの「蝉しぐれ」のシナリオも彼の仕事。
当然この映画のシナリオも彼自身の手による。
衝撃的かつ新鮮だったのは欅屋敷での殺陣のシーン。
「お前、人を斬ったことがあるか?」と聞きあう文四郎と逸平。
二人とも剣術には優れていても、実際に生身の人間を斬った経験はなく、文字通りこれが初めての真剣勝負となる。通常の時代劇でみせるようなカッコイイ大立ち回りではなく、一人二人斬っては血に染まったり刃こぼれした刀を交換する・・・という当たり前のシーンが描かれていた。
キャスティングにはやや不満が残る。文四郎の生涯の親友、この二人が今田耕司とふかわりょうって、なぜ?これに関しては絶対NHKドラマのほうがよかったように思う。
そしてイメージソングである一青窮の「かざぐるま」が映画の中で一度も(エンディングでも)歌われなかったというのも肩透かしであった。なぜ?(私が聞き逃したってことはないと思うのだけど・・・)。
文四郎(市川染五郎)の凛々しき袴姿、そして美しき殺陣。
文四郎を切なく見つめるふく(木村佳乃)の瞳も印象的だった。
ふく「文四郎さんのお子が私の子で、私の子どもが
文四郎さんのお子であるような道はなかった
のでしょうか」
文四郎「それが出来なかったことを、それがし、
生涯の悔いといたします。」
原作の世界をできるだけ忠実に描きたかったという黒土三男監督。
NHKドラマの「蝉しぐれ」のシナリオも彼の仕事。
当然この映画のシナリオも彼自身の手による。
衝撃的かつ新鮮だったのは欅屋敷での殺陣のシーン。
「お前、人を斬ったことがあるか?」と聞きあう文四郎と逸平。
二人とも剣術には優れていても、実際に生身の人間を斬った経験はなく、文字通りこれが初めての真剣勝負となる。通常の時代劇でみせるようなカッコイイ大立ち回りではなく、一人二人斬っては血に染まったり刃こぼれした刀を交換する・・・という当たり前のシーンが描かれていた。
キャスティングにはやや不満が残る。文四郎の生涯の親友、この二人が今田耕司とふかわりょうって、なぜ?これに関しては絶対NHKドラマのほうがよかったように思う。
そしてイメージソングである一青窮の「かざぐるま」が映画の中で一度も(エンディングでも)歌われなかったというのも肩透かしであった。なぜ?(私が聞き逃したってことはないと思うのだけど・・・)。